100周年記念事業 【第2弾】
共楽館パネル展 「ふるさと日立と共に」
主催: 認定NPO法人 共楽館を考える集い
協力: 共楽館創建100周年を祝う会 記念事業実行委員会
100周年記念事業・第2弾はパネル展です。
各方面から貴重な関連品をご提供いただき、[共楽館~日立武道館]の写真・資料・映像を大公開。イトーヨーカドー日立店さんの5Fイベントスペースで8日間にわたり展示を行いました。
期 間: 2017年 11/19(日)~11/26(日)
場 所: イトーヨーカドー日立店
入場無料
開会式
2017年11月19日 午前10時
春の公演にもご協力いただいた「西塩子廻り舞台保存会」代表の大貫様を来賓に迎え、イトーヨーカドーさんにもご参加いただいてテープカットが行われました。
より多くの皆さんに共楽館や地域の魅力が伝わることを願いつつ、パネル展いよいよスタートです。
展示の内容
・鉱山とまちづくり―理想鉱山を目指して
・久原房之助と仲間たち
・大煙突と共楽館
・一山一家の鉱山劇場
・共楽館建設
・共楽館での催し物・訪れた人たち
・戦後の共楽館
・地域の様子―共楽館周辺の生活
・武道館になった共楽館
・文化財としての共楽館
・共楽館を考える集いの行事
・全国芝居小屋会議
・共楽館夢の舞台復元図
・100周年記念ポスター応募作
・お祝いメッセージ・大煙突パネル
・共楽館フォト・絵画・スケッチ画
・関連書籍
【企画展示】懐かしの鉱山電車
歴史
日立鉱山ができる前は、ごく普通の静かな田舎の村だった日立。 創業者・久原房之介がこの地域に理想郷を創ろうと夢を描き、やがて町は発展していきます。
様々な人々、様々な地域と関わりあってつくられていった私たちの町。その変遷を鉱山町の劇場として誕生した[共楽館]の歴史を通し、地域をより知っていただけるよう、わかり易い展示を心掛けました。
案内
当会のメンバーとボランティアさんが、来場者をご案内しました。
専門的なご質問を下さるお客様もいらっしゃれば、ひたすら懐かしさに浸りたいお客様も。それぞれの時間を、有意義にお過ごしいただくお手伝いができていたでしょうか。
タイムスリップ
何度か開催された歌謡ショーの写真の前では、「会場で観てたよ」というお客様のお話も。
初対面のお客様同士が思い出話で盛り上がる場面を幾度となく見る事も出来、嬉しい限りです。
(昭和35年 こまどり姉妹、守屋浩etc.)
(昭和36年 ザ・ピーナッツ)
貴重な資料
地域住民・元鉱山従業員・他関係者など様々な皆様から写真・資料等を提供いただきました。
写真や資料の解説をするはずが、逆にお客様に興味深い話を教えていただく事も。(※写真と文は関係ありません)
貴重な記帳
過去に共楽館を訪れた有名俳優・著名人が記していってくれた書や画を一堂に展示。これらは普段公開していないため、多くの方に見ていただく良い機会となりました。
鉱山電車<企画展示>
「劇場時代」の共楽館の思い出とともに記憶に刻まれているであろう、鉱山電車の写真とその路線図も展示しました。
懐かしむ声とともに、日立駅から山に向かって鉄道が走っていたことを初めて知り衝撃を受ける人も。
「鉄道の存在って、町に元気を運びますよね」というお客様の感想が印象的でした。
"集い"の活動
「共楽館を考える集い」が、結成以来25年間に企画・開催してきた行事のポスターや写真を紹介させていただきました。
100周年記念公演
2017年・春に開催した「共楽館100周年 記念公演」の写真も大量に展示。舞台裏の演者の姿も交え、特別な1日の活気あふれる会場の様子を紹介しました。
彩をそえるスケッチ画
地域の学校さんには、いつも様々な行事でご協力をいただいております。
今回は仲町小学校6年生の皆さんが描いた、共楽館のスケッチ画をお借りして展示させていただきました。小学生の目で見た100年目の建物、それぞれの表現がすばらしく、多くのお客様が足を止めて鑑賞していました。
イトーヨーカドー5階 催事場
会場のある5階は、フロアのほとんどがゲームセンター!
楽しそうなゲーム音に負けないよう、張り切ってお客様のご案内に励みました。
特に休日は、朝から親子連れなど大勢のお客さんでにぎわっていましたよ。
関連商品
物販はありませんでしたが、共楽館の関連商品を数点「展示」させていただいてました。
■春の[日立さくらまつり]で販売する予定ですので、ぜひ"集い"ブースにお立ち寄りくださいね。
映画「ある町の高い煙突」
松村 克弥 監督 来場!
パネル展最終日の11/26(日)には、2018年・春から撮影が予定されている映画「ある町の高い煙突」の監督・松村克弥さんが来場され、映画製作への想いを語ってくださいました。
是非とも成功していただきたく、当会も会期中に映画への寄附をお願いするチラシ配布のお手伝いをさせていただきました。
映画「ある町の高い煙突」
2018年秋頃・完成&試写会予定
「天心」「サクラ花 桜花最期の特攻」など県内が舞台の映画を過去に撮影され、茨城に深い縁をお持ちの松村監督。ご自身は東京のお生まれですが、お母様が茨城出身で、偶然にも大煙突の生みの親「日鉱」にお勤めだったのだそうです(虎の門本社勤務)。
会場は椅子を増やしても立ち見が出るほどの盛況ぶり、市民の関心の深さが伺えました。
このために来場してくださったお客様も、大勢いらっしゃったようです。
ご来場ありがとうございました
会場が駅前の商業施設という事もあり、8日間で想定以上の約3200名という人数にご来場いただくことができました。お客様はもちろん、準備も含め10日間フロアをご提供いただいたイトーヨーカドー日立店さんにも心より感謝申し上げます。また、一連の100周年記念事業にご協賛いただいている個人及び企業の皆さまにも、改めて御礼を申し上げます。
次は2018年2月11日、日立シビックセンターにおいて「産業遺産を活かしたまちづくりシンポジウム」を開催しますので、そちらへのご参加もお待ちしております。
共楽館を考える集い