共楽館で雛かざり ('20)

イベントレポート

期 間: 2020年 2/7 ~ 3/4

場 所: 共楽館(日立武道館)

「共楽館にお雛様って、合うんじゃない?」

 

 そんな誰かの思いつきから、初の試みで開催してみました【共楽館で雛かざり】2月上旬~3月4日の期間、2階の休憩所をお借りして、有志からお寄せいただいた様々な雛人形を展示させていただきました。

 日立市では【 日立のひなまつり 】と題して日立・十王・常陸多賀の商店街のあちこちに雛飾りを展示するイベントが毎年行われています。その期間中、共楽館までちょっと足を延ばしていただき、普段訪れる機会のない方にも気軽にお立ち寄りいただきたいとの思いもありました。

 ところが、準備を進めていた1月下旬頃から新型コロナウィルスの影が忍び寄り、外出をためらわざるを得ない空気が日々色濃くなりまして......


入 場

 入口では7段飾りの雛人形達がお出迎え。気分が高まります。

 新型コロナ感染拡大防止のため、ご来場の皆様には入場前のアルコール消毒にご協力いただいておりました。

 さあ!それでは主会場である2階の休憩所へ向かいましょう。共楽館と雛飾りのコラボレーションはどんな感じかな、わくわくしながら階段を登ります。 

※すみません、外出自粛などの影響もあって設営中の写真しか揃いませんでした。会場が少々寂しい印象に見えますが、このあと雛飾りは更に増え、会期中は華やかな展示になっていたようです。


会場へ

 階段を登ると、レトロな窓ガラスごしの光に包まれた人形が、穏やかに並んでいました。どなたかの家で永い間大切に保管されてきたお飾りなのでしょう、美しい着物や道具達を見ていると時間を忘れそうです。


みなさんの雛かざり

 展示品はすべて有志の皆さんにお持ち寄りいただいたものです。家に伝わるものだったり、旅先で求めた置物だったり、手芸教室でこしらえた手作り雛だったり...多種多様で見飽きません。


中には思わず笑ってしまうような、こんな変わり雛も...


パンフレットより抜粋

「関東風・関西風・手作り雛、吊るし飾り、各地の民芸雛、安産を願い産室に置かれた犬の置物、多産や女の子が丈夫に育つよう、良い縁に恵まれるよう、古くからの言い伝えで飾られてきた各地の段飾りなど、みんなで持ち寄ったひな飾りです」


拡大するとこんな感じです。一人一人に可愛らしいお顔が描かれています。

新町サロンの折り雛

 こちらは共楽館界隈(通称・新町地区)にお住いの方々で構成された「新町サロン」の皆さんによる折り紙のお雛様です。色とりどりでとても愛らしいですね。

 共楽館と共にこの地区で永く暮らしている皆さん、それぞれに共楽館との思い出がある事と思いますので、機会があればたくさんお話を伺いたいなと♪


共 演 

 大正ロマンを感じさせる共楽館の雰囲気に、やはり雛飾りはしっくり馴染んでいるのではないでしょうか。

 めったにない雰囲気に共楽館は驚いたかな?お雛様との共演を楽しんでくれているといいのですが。


愛しい時間

 共楽館特有のやわらかい空気の中で愛らしい人形たちを眺めていたら、ひととき不安を忘れ明るい気持ちになれました。

 次回また開催する機会があれば、できるだけ多くの皆さんにご来場いただいて、共楽館の良さを感じていただけるよう張り切りたいと思います。


3月3日には...

 少人数ではありますが近隣の方々もお招きし、会場にいらしたお客様もお誘いして、お抹茶のふるまいをいたしました。

 そしてお雛様に癒されながらほっこりお茶をいただき、外出自粛生活へ突き進む前のひと時を、静かに過ごしたのでした...


 

 共楽館と雛飾りのコラボレーションに胸を躍らせながら準備を進めてきましたが、そんな中発生した感染症への不安。外出自粛の空気が漂ってきた頃でもあり、ひっそりと宣伝も控えめな開催となりました。

 共楽館はこのイベント終了後の3月5日から今日まで、まだ閉館しています(2020年5月10日現在)。先のことはまだわかりませんが収束後の春に再び開催できるよう、私たちにできる努力を今後も続けていこうと思います。

 そんな中、足をお運びくださった皆様と、会場をご提供いただき期間中も色々な面でご協力を賜りました日立武道館の関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。

 

共楽館を考える集い