共楽館ふるさと塾 '19 〈全5回〉

イベントレポート

 日立鉱山のよもやま話から日立のルーツを考察する講座【共楽館ふるさと塾】も、お陰様で好評につき2年目を迎えることができました。

 2019年度のテーマは「産業遺産と伝統文化をつなぐふるさと文化の再発見」。全5回開催のうち2回は教室である共楽館の会議室を出て、外での研修活動を行いました。

■ 2019.05.25 (土)  13:00~15:00

【第1回】 久原房之助と理想鉱山への夢


「ある町の高い煙突」映画化で日立鉱山への興味が高まる中、創始者・久原房之助の鉱山経営の理念について詳しく学びました。


■ 2019.07.27 (土)  子供の部 10:00~12:00・一般の部 13:00~15:00

【第2回】 知っておきたいふるさと自慢と日立のルーツ


午前)子供の部 自分たちの町の歴史には自慢できることがたくさんあるということを、小学生の参加者さんにお話しさせていただきました。講義のあとは共楽館の内部を見学。広い体育館を走り回り、その大空間を支えているのが屋根裏のトラス構造であるという説明をしたところ、皆さん興味津々の様子で聞いてくださいました。

 

午後)一般の部 大正・昭和期に共楽館を訪れた芸能人・文化人などの多彩な人々を、エピソードとともに紹介しました。そして、まだテレビの普及していなかった時代に、中央の文化を日立に発信する役割を共楽館が担っていた事を理解していただきました。

■ 2019.09.28 (土)   13:00~15:00

【第3回】 歌舞伎を楽しむ豆知識


歌舞伎もできる立派な劇場を...とういう計画のもとに創建された共楽館。そんな縁も深い歌舞伎を知り、芝居見物を一層楽しいものとするための知識として、名役者や人気作者とその作品についての話をしました。

■ 2019.10.19 (土)   

【第4回】 農村歌舞伎を観に西塩子へ


 200年の歴史をもつ常陸大宮市西塩子の「農村歌舞伎」は、地元の人々の手により4年に一度開催されている一大プロジェクトです。

 共楽館'20年春の公演に「子ども歌舞伎」にご出演いただく関係もあり、今回研修見学会の形で参加者を募り観覧に伺いました。

 開催数日前に大型台風の被害にあい、屋根の覆いが飛ばされるなど準備も困難をきわめたであろう中、熱のこもった素晴らしい演目の数々を披露いただき、我々も頑張って春の公演を成功させねばと、決意のうちに帰宅の途についたのでした。 

■ 2019.11.17 (日)   9:00~13:30

【第5回】 共楽館界隈から本山へ


工都日立発展の礎となった地でありながら、訪れる機会の滅多にない本山地区を貸し切りバスと徒歩で巡り、その繁栄の跡をたどりました。